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とち

アルミ 銅   鉄   灰うわ水

栃 トチノキ科 トチノキ属 落葉高木

温帯の落葉紅葉樹林を構成している、重要な種のひとつ。25メートルにもなる高木種。春に咲く花は、白か紅で華やかで豊か。葉の付きは、手のひらを、パアと、広げた形(掌状複葉)。材は家具に、太い幹は、くり抜いて臼などにする。実は、飢饉の時の重要食料(ドングリよりも手のかかる渋抜きだが)であったので、昔からトチノキは、大切にされて来た。今でも実を砕いてアクを抜き栃餅にする。花も豊かなので、養蜂の分野でも、重要な位置を占めていたが、国の政策の針葉樹林の植え替えにあい、落葉樹林のトチノキも大幅に減らされてしまって、日本の養蜂は大打撃を受けたとあった。染め色は栃の枯葉の色にそっくりな(銅媒染の)色になる。マロニエはこのトチノキよりちょっと小ぶりの西洋トチノキ。

ミョウバン  落ち葉 栃の実