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ヤブマオ

採取後、煮出してすぐ染める
アルミ 銅     鉄   石灰


採取後、煮出した染め液を、半日置き、染める
アルミ          灰

藪苧麻(イラクサ科)花期8〜9月

野や山、藪、川の土手や山のふちなど。ヤブマオは不思議で、採取後、すぐに煮出して染めた色と、染液を2.3時間くらい置いてから、染めた色は上のように違ってくる。急速に酸化が進むのだと思っている。ヤブマオを初めて染めた時、朝、煮出している最中に、急用があって、染めるのは午後になっってしまった。染まった色に大満足。そして、その色がヤブマオの色だと、ずっと思っていた。ところが、その後、また、何かの機会に、採取後直ぐに染めてみたら、全く違う色になってしまった。その時、前に染めたものが、本当にヤブマオだったのかと、自身が持てなくなった。もしかしたら、よく似たカラムシだったのかもしれない。そこで徹底的に試すことになった。そして、出たのがこの結果だ。おかげでカラムシの違いや、ヤブマオのことがよく分かるようになった。ヤブマオもいろいろ種類があって、探ってみるとおもしろい。ヤブマオは、カラムシより葉が大きくて、茎がはっきりして、茂り具合がカラムシよりさわやかで美しい。見慣れてくると、葉や茎のちがいで、カラムシとのちがいが、すぐにわかってくる。両方共よく染まる植物だ。

  

  

メヤブマオ

ヤブマオにメヤブマオという種類があって、その色も、載せてみた。葉っぱの先が3っつに裂けている。アカソとの交配種。色の濃さが違う。

採取後すぐに染める
アルミ 銅   鉄   石灰