媒染目次に戻る  手づくり媒染剤

ここでちょっと媒染のことを

右から酢、銅、鉄、

酢酸アルミ

灰、ミョウバン
媒染とは? 染料が直接繊維に染着しない場合に、繊維を媒染剤の溶液にひたし、これをしみ込ませて染料と結合せしめる染色法。 (広辞苑より)
媒染剤とは? 染料が直接繊維に固着しない力を有しない時、両者を媒介して固着させる物質。(広辞苑より)


要するに、媒染するっていうことはこういうことかしら・・・・植物の色素の中に、金属イオンというものと、とっても仲の良くなる要素があるらしいんだ。 
媒染をする・を、具体的に言うと、染め布を (それぞれの鉱物を溶かした水溶液)に浸して、鉱物を色素に付けていく。という行動。

 色素に鉱物がくっついたら そのあとまた染液に戻して 付いた鉱物に また残った色素がくっつく。 もちろん新しい液をつくれば 
より鮮やかに濃く色素が くっついて行きます。その繰り返しで 色素と鉱物が、おはぎ状に重なり、色が濃くなってくる。という現象になる。
酸やアルカリのような化学変化ではない  ということですね。

媒染って  そんな仕組みらしいんだ。昔の人は普段の生活の中でこういう[仕組み]を知っていたんだね。アルミ分のある灰
や鉄分の多い沼の水などを上手に使ったんだ。 その代表が茜染めや  泥染め。ですね。

代表的な媒染剤    ここでは、「これだけあればおおかたの色が出せる媒染剤」を紹介しています。
銅原液


原液は青色。(陶芸の釉薬も同じような色)。濃く深い色を出してくれる媒染剤。緑色や赤みの色、昆布茶色等の染めには欠かせない媒染剤でもある。

大体の使用量は濃い色で3%の水溶液。中色で2%。薄い色は1%位の水溶液にする。
容器のラベルに書いてあるのでその通りにまずはやって見るのもよし。

アルミ 
 

原液、無色透明。明るい色を出すのに欠かせない媒染剤。明るい黄色や黄土色や若草色等を求めたい時にはこの媒染剤を使う。そして茜の発色にはこれがないとパンチの効いた赤を出せない。媒染剤の中では本来の色に一番近い色を出せるといわれる。

濃色で3%の水溶液。中色だと2%薄い色だと1%位の水溶液にする。これは大体の目安だが、きちんとやりたい人は袋に書いてあるので書いてある通りにやってみて大体の感覚をつかもう。


原液は 鉄を溶かしたもの のように黒い。木の仕事の人も使う。大人のさび色を求めるならこれが一番。
濃茶からモスグリーン、濃いねずみ色から上品な明るいグレー、濃い紫じみた黒まで出せる。植物の持つタンニン酸の量と関係がありそうだ。アルミ、銅に反応しない植物でも鉄にはおおいに反応するというのが結構ある。鉄媒染ならではの独自の色を出せる貴重な媒染剤である。

濃色で4〜5%の水溶液。中色だと3%。薄い色だと21%位の水溶液を作る。これも大体の目安だから基本をやりたい人はラベルの量をきちんと測ってやってみよう。

(明礬)焼きみょうばん
硫酸カリウムアルミニウム

スーパーで漬物用に売っている。優しい明るい色を出してくれる媒染剤。
ぬかみそのナスの色出しに使うものとして有名。アルミ媒染と比べると若干アルミの方が鮮やかに染まる。身近で、手に入り易く安全性からいってもお勧めの媒染剤である。

分量は3%の水溶液にして作う。好みの濃さにするために分量をいろいろ試してみるのが良いと思う。分量は適宜。

椿灰による

椿灰に関してはアルミを含んでいるので媒染に使う。椿灰とは椿や榊系の葉を燃やして生まれ出る灰のこと。これには金属イオンのアルミ分が含まれているらしくアルミ媒染の中でも自然からのみの美しい色が得られる。
絹の場合はアルカリが絹を分解するので少し専門知識がいる。絹の方は中和の仕方を調べて使用する。




アルカリ性・酸性を利用した化学変化発色。もある。

いろんな植物にはそう反応はしないが紫蘇の葉や椿の花などの赤色発色に最適。アントシアニンに作用しているので欠点はさめやすい。

灰 アルカリ

9月10月頃の、染め色の一番いい時期、煮出した液の中に、明るい赤色の色素があれば、灰を水で溶いた後の、上澄み液のみで、媒染後の色よりもっと暖かな赤色やピンクの発色を見ることが出来る。

大きなポリバケツに3分の1位の灰(できるだけ木材か、わら だけの、いろいろ混ざっていない灰っを使う)を 入れ水を注ぎよくかき混ぜる。4,5日したら灰が沈殿してうわ水が澄んでくる。 手で触ってみると少し水の感触がぬるぬるする。アルカリ水の出来上がりだ。 うわ水が少なくなれば 何回かは水を注いで使える。腐敗はしないし 安全でもあり心置きなく使える優れた色仕上げ剤で ある。ただし羊毛や絹には使えない。アルカリが繊維を分解するから、少し研究が必要。


がんばれば媒染剤は自分でも作れるんだよ。